もちろん、【パンドラ】という名前の不吉そうな事に心当たりはある。
 【パンドラ】タトゥーがそれにあたる。
 だが、それをなぜこの後輩が知っているかがわからない。
 何か裏があるのか?
 俺をだまそうとしているのか?
 そんな疑心暗鬼にかられる。
 そんな彼の気持ちを察したのか、俊征が説明を始めた。
 会話下手である俊征の説明はわかりにくく、とても聞けたものではないが、要約すると以下のようになる。
 俊征もまた、【パンドラ】に関する不吉な事件に巻き込まれた事がある。
 結局、【パンドラ】の呪いの一つが成就してしまった。
 【パンドラ】の呪いに対抗しようとしている人たちが居て、その内の一人が俊征の従兄弟である松村 榮一郎である。
 榮一郎達は大学で霊能力が強い仲間を集めていて、全国各地に【パンドラ】の呪いに対抗するべく動いている。