それから二週間あまりは引きこもり状態だった。
 殺される。
 殺される。
 殺される……。
 ただ、それだけが、幸夫の脳裏を支配した。
 だが、幸夫は二週間経っても殺される事はなかった。
 幸夫自身が殺される夢も見ていない。
 章子が死んで三週間が経った頃、なんとか安心することが出来た。
 幸夫は早速、新しい彼女を作った。
 だが、つきあい始めて二週間後につきあった彼女は死亡した。
 まだ、肉体関係も持っておらず、彼女の体にタトゥーも確認していなかったのにもかかわらずだ。
 たまたまだ。
 不幸が重なったから、これも【パンドラ】のタトゥーの呪いかと思っているだけだと思って、すぐに次の彼女もまた、二週間後に死亡した。