01 パンドラのタトゥー


「おい、何だ、そのタトゥーは?」
 宮崎 幸夫(みやざき ゆきお)は彼女である園田 章子(そのだ しょうこ)と行為の最中に見つけた彼女の入れ墨を見て声をかけた。
 気になったタトゥーの位置は左胸のすぐ下にあり、そういう行為をしないと確認出来ない位置にあった。
 幸夫は別にタトゥーが嫌いという訳ではなかったが、そのタトゥーが気になるデザインだったので思わず口を開いたのだ。
 実は幸夫は章子に内緒にしていることがあり、その秘密とタトゥーが深く関係していたのだ。
 その秘密とは幸夫がこれまで付き合ったことのある彼女達に関するものだ。
 幸夫と付き合った彼女は何人か死亡しているのだ。
 そして、その他の共通点として、死亡した彼女達には同じタトゥーが彫られていた。
 【パンドラ】と呼ばれるデザインのタトゥーだ。
 幸夫が彼女の体の【パンドラ】タトゥーを確認してから2週間以内に全員死亡しているのだ。