セレークトゥースは、
「きゃっきゃっ」
 と喜んだ。
 こうしてみると普通の赤ん坊と変わらない。
 だが、その赤ん坊は、全宇宙を恐れさせた最強の化獣なのだ。
 少しでも扱いを誤れば、破滅の道をたどる事もあり得るのだ。
 そんなセレークトゥースだが、吟侍はこの子も含めて、全てのクアンスティータを教育――つまり育てて行きたいと考えている。
 他の存在と共に生きていくには、教育が絶対に必要不可欠だと思っている。
 相手は吟侍を簡単に消せる力を持った化獣だ。
 それが可能かどうかは解らない。
 それに、吟侍の教育に対して、しゃしゃり出てくるなと反対する存在も少なからず、いや、かなり多くいるだろう。
 吟侍がクアンスティータを自分の都合の良い様にコントロールしようとしていると思う者も出てくるだろう。
 そう思われても仕方ないが、それでも、クアンスティータの方にまず世の中に合わせてもらわないと宇宙は簡単に壊れてしまう。
 それは、セレークトゥース・ワールドを冒険して来て嫌という程、肌身にしみて思い知らされた。
 クアンスティータをそのままにしておくのは危険過ぎる。
 クアンスティータに邪心が無くとも、その力にすがる者の邪心で世は破滅に向かって進んでくる可能性が非常に高い。