セレークトゥースは、
「ぱんぱ、ぱんぱ……」
 と言った。
 どうやら、パパと言いたいらしい。
 怪物ファーブラ・フィクタの七つの魂の内の一つが人間に転生したのが吟侍であるため、セレークトゥースは父親と同じ感覚で接してくるのだ。
 吟侍は、
「おー、よちよち――高い高いしてやろっか?」
 と言った。
 それを聞いたオルオティーナは、吟侍にセレークトゥースを手渡した。
 吟侍は、
「そーら、高い、高ぁーい」
 とセレークトゥースを抱えた腕を上げたり下げたりした。