襲ってきた刺客達の実力はかなりのものだった。
 セレークトゥース・ワールドにやってきた当初のエカテリーナであれば、1対1でも勝つのは難しいくらいのポテンシャルを持っていたようだ。
 だが、その秘めた力すらも出させずに結着した。
 エカテリーナの気魄がそれをさせなかったのだ。
 後がない――そんな強い気持ちがエカテリーナのパワーを押し上げさせていた。
 だが、それでも、これはオルオティーナに貰った古き力ではない。
 いくらパワーを上げても古き力には届かない。
 そのため、圧勝したにも関わらず、エカテリーナは苦悶の表情だった。
 言葉にはしていないが、これじゃない――こんな勝ち方ではない――そう言いたげな表情をしていた。
 エカテリーナは、
「時間がない。次へ行くぞ」
 と妖精となっている吟侍達へ合図した。
 妖精吟侍は、
「頑張れ」
 と励ました。