なので、歩くことにしたのだ。
 現界の体感としては、1時間10分くらいの感覚だろうか――
 それくらい経った時、最初の敵と思われる存在が現れた。
 エカテリーナ以外の6名は早速全員、【なりきりキャンディー】を5つずつなめた。
 これで、現界での体感として一粒2日は持つので10日間は小さな妖精の姿で過ごすという事になる。
 ただ1人、元のままのエカテリーナは、
「妾の名前はエカテリーナ・シヌィルコじゃ。何者じゃ、名を名乗れ」
 と言った。
 まるで、自分の晴れ舞台とでも言いたげな晴れやかな表情だった。
 対する敵は、
「侵入者、殺す」×30
 と、どいつもこいつも問答無用とでも言いたげな対応だった。
 30対1――
 味方は手が出せない状況になっている。
 それは、解っている。
 なぜなら、それは、自分が提案したことだからだ。
 だからこそ、退くわけには行かなかった。
 初戦で負ける事などあってはならないことだった。
 敵が名乗らないのであれば、それもよし――
 それならば、エカテリーナも問答無用で戦うのみだった。
 勝負は一瞬にしてついた。
 エカテリーナの圧勝だった。