そして、吟侍にいたっては、15379もの【クティータ】が溶け込んでくれた。
 つまり、仲間内ではエカテリーナに溶け込んで来てくれた【クティータ】の数は一番少ないと言えた。
 吟侍やフェンディナは別として、他のメンバーより元々、圧倒的に強いエカテリーナだったが、吸収出来た【クティータ】の数が少なかった事により、それももしかしたら?と思う事があったのだ。
 だからこそ、自分の力を強く誇示したかった。
 自分はステラやソナタ達よりも上だと――そう証明したかった。
 【クティータ】によるスキルアップをしている以上、自分は他のメンバーよりも遅れをとるかも知れない――エカテリーナにはその不安があった。
 仲間であってもソナタ達はある意味ライバルでもある。
 吟侍の事もあり、他の女性には負けたくないというのがある。
 自分に対抗できる女性はフェンディナくらいだが、彼女は気が弱いため、何となくライバルという気持ちが薄かった。
 だが、ソナタやステラに対しては常に上位の力を示していたかった。
 負けるかも知れないという不安が彼女には常にあったのだ。
 それはオルオティーナに貰った古き力の大きさがいまだに理解できないからでもあった。
 フェンディナの方は次第に自分に秘められている力を使えだしている節がある。
 だが、エカテリーナはいまだに古き力を引き出せていない。
 魔女戦ではそれが露骨に現れてしまった。
 もたもたしていたら、引っ込み思案なフェンディナの方に手柄を持って行かれてしまったのだ。
 控えめなフェンディナに先を越されるという事は相当遅れをとっているという事でもある。
 だからこそ、今回の大魔王討伐戦では古き力の解放も目指そうとエカテリーナは思っていた。