一体どんなサービスを受けたんだろうと気にはなったが、つっこむとせっかく和らいだ吟侍の傷をえぐることにもなりかねないと思ってそれにはあえて触れないでおこうという事になった。
 他の店も楽しいことがいっぱいあり、特に那遠は目を輝かせていた。
「参考になります」
 との言葉を連呼し、メモを取りまくっていた。
 現界に戻ったら、この体験を参考に新たな商売をするつもりなのだろう。
 得られるものは出来るだけ得て来る。
 それが、那遠の信条だった。
 吟侍もある程度、復活した事により、いよいよ、ヒストリーエリアの3つ目、レティシア姫のエリアに足を踏み入れる事にした。
 今回は、【クティータ地方】で十分に【クティータ】達と戯れて来ている上に、ショップエリアでも【ぴょこたん】や【にゃんころりん】、その他の店を周り、ブーストや強化のアイテムをかなり揃えてでの挑戦だ。
 レティシア姫のエリアもシェリル姫やアルフォンシーナ姫のエリアと同じく下の位のプリンセスのエリアだ。
 2つのエリアをクリアできたのだから、レティシア姫のエリアもクリア出来る――そう考えるのが普通だが、ここは、セレークトゥース・ワールドである。
 クアンスティータの所有する宇宙世界なのだ。
 これで安全という事にはまずならない。
 レティシア姫のエリアはレティシア姫のエリアで新たなる脅威が吟侍達を待ち受ける事になるのだ。