それは、複数の本体を持つクアンスティータと同じ様なもので、別自分はクアンスティータに例えれば第一本体と第二本体などの違いの様なものだった。
 今回、現れた別自分は、フェンディナ・ミステリアだった。
 性格もフェンディナ・マカフシギのものとは違い、戦闘にも特化していた。
 その秘められた力であっという間に魔女パウリーナを追い詰めた。
 魔女パウリーナは、
「殺しなさい」
 と自身の敗北=死を選択しようとした。
 だが、吟侍との冒険で、すぐに死を選択する者達との戦いを経てきたフェンディナ・マカフシギは、
「待って、(フェンディナ・)ミステリアさん。出来れば倒さないであげて」
 とお願いした。
 フェンディナ・ミステリアはこくんと頷いて、フェンディナ・マカフシギの中に消えた。
 状況の嘘が解け、フェンディナの勝利を確認したエカテリーナは、
「何じゃ、妾の出番が無いではないか」
 と活躍できなかった事を少し嘆いた。