ポテンシャルの高い二人であっても戦うのに非情に苦労する相手と言える。
 また、魔女ボティルダの方は、怪しげなダンスを踊り、精霊の様な存在をたくさん呼び出す。
 これらは、無意(むい)と呼ばれる存在だ。
 無意は意味が欠けているという存在でもある。
 例えば、肉体を持ち、攻撃を仕掛けるのであれば、攻撃を受けるという事もある。
 肉体を持っていればそれは当たり前の事だ。
 だが、無意はその攻撃を受ける肉体という部分などが欠けているのだ。
 それ故、非情に不安定な存在であり、ソナタやステラの攻撃が全く当たらない。
 攻撃を当てるには無意の存在理論を書き換える必要があるのだが、それが、また、複雑な術式を何重にも組み合わせないと上手く行かない。
 魔女パウリーナと魔女ボティルダ――
 どちらも超難敵と言えた。
 女性陣達は吟侍ほどのスキルアップを【クティータ地方】でした訳ではない。
 その状態で戦うには強すぎる相手と言えた。
 だが、ここで、フェンディナの秘められた力の一部が開放された。
 クアンスティータの誕生時に一度いっぺんに解放された力の一つで、【別自分】という別のフェンディナが現れる現象だった。
 別自分は5体存在する。
 それぞれ、フェンディナ・ミステリア、
 フェンディナ・エラーズ、
 フェンディナ・モークェン、
 フェンディナ・フェ・ナンディ、
 フェンディナ・ウェル・クァムドゥエスの5つだ。
 この5つの存在は、フェンディナ・マカフシギとは全く別の存在でありながら、フェンディナでもあるという不思議な関係だ。