すると、吟侍の心臓部のルフォスの所有する宇宙世界ルフォス・ワールドから以前、惑星ウェントスで自身の勢力として取り込んだ九頭龍獣とセレークトゥース・ワールドのヒストリーエリア、シェリル姫の森で味方に取り込んだ【クイーンルウファ】を呼び出した。
 これも力試しの意味も込めている。
 九頭龍獣はエカテリーナと同じ元絶対者アブソルーターであるため、戦力としてはかなり頼りない。
 対して、【クイーンルウファ】はこのセレークトゥース・ワールドに来て手に入れた戦力であり、その力はかなり期待できるものがある。
 この2体についても【クティータ地方】でのスキルアップの影響がどのくらい及んでいるか、それを確かめる意味での召喚だった。
 見てみると九頭龍獣の方は怪物一体と戦うのがやっとのレベルのようだ。
 それでも、クアンスティータの宇宙世界の怪物と戦えるというのは大した進歩だ。
 【クイーンルウファ】の方は、次々と怪物どころか異形を倒して行った。
 やはり、戦闘力が桁違い、次元違いだった。
 状況は次第に吟侍の方が優勢となっていった。
 だが、吟侍にこれだけ、手数足数を出させるという事だけでも、この魔女達の実力が相当なものだという事が解った。
 完全に優勢になった所で、吟侍は二つの化身体(けしんたい)となり、二つの身体で、魔女達を押さえ込んだ。
 吟侍は、
「ここまでにしとこう。あんたらは強かった。ただ、おいらの方がすこぉ~し上回っていただけだ」
 と相手を少し立てた。