2対1――それ以上の数的不利での戦いは今まで経験した事は何度もある。
 だが、今回の相手はかなりの実力者2名だ。
 戦い方をさらに工夫しないとあっという間にやられてしまうことも考えられる。
 沈黙が走る。
 まるでシーンという音がどこまでも響いているかのようだ。
 相手の出方を窺う吟侍。
 魔女の攻撃の仕方によっては対応も異なる。
 受け身の姿勢――
 先手必勝とは言うが吟侍はそれを選択しなかった。
 この魔女達には得体の知れない何かがある。
 予想もしないトラップがあったりする可能性は十分に考えられる。
 だからこそ、慎重に相手の行動を見極める事にした。
 向こうが動けば、それなりの動きの予想が立つ。
 それを感じ取る事にしたのだ。
 とは言え、既に人間の知覚反応では対応出来ない。
 故に答えの力が必要だった。