4番手はレスティーだ。
 彼女は元々、調治士(ちょうちし)だ。
 調治士とは化獣(ばけもの)などの超越者達にとっての医者のような存在だ。
 相手を倒すという事には長けていない。
 だが、那絵を通して、彼女でもかなりの戦闘力を持ったという事は解った。
 そんな彼女が試したのは治療術だ。
 調治士である彼女は治すのが専門分野となる。
 彼女としては、その治す技能を試したかった。
 治療対象は、敵である魔女ダニエラだ。
 彼女は那遠の往復ビンタで負傷している。
 それを治す事にした。
 通常、調治士が対象者を治す時は対象者の体質などをかなり調べる必要がある。
 それは、人間を治すのと違い、治療対象者の体質などはそれぞれ全く異なるからだ。
 今回は、体質の全くわからない状態である魔女ダニエラを治せるかという事を見る事にしたのだ。
 全くわからない状態でも治す事が出来たら、それだけ、彼女の調治士としての力が上がったという事でもある。