レスティーも答えの力を持っているので、吟侍の答えの力と波長を合わせれば、通信の様な役目も果たせる。
 片方のチームがもし、どうしようもなくなってしまったら、レスティーか吟侍が通信で危機を知らせるという事で決まった。
 答えの力で連絡を取り合う事により、二重の捜索も防ぐようにした。
 それと、女性陣達は吟侍と行動を共にしているからセレークトゥース・ワールドにも認められているという所があるので、あんまり離れすぎると女性陣達にも危険が迫ると判断した。
 よって、ある一定に調べたら、一旦、また、集合しようという事になった。
 女性陣と別れ、自由に行動出来るようになった吟侍は、
「さて、どうするか……」
 と考え込んだ。
 手っ取り早く本物を見つけたいところだが、手がかりが何もないからだ。
 道中、野生の生き物を多く見た。
 襲ってくる事は無いが、どの生き物もかなりのポテンシャルを持っているのがうかがえた。
 一見、のどかな風景だが、この自然も吟侍達を大きく飲み込む力を隠し持っている。
 【クティータ地方】で力を得たからと言って、安心できるという事にはならないのだ。
 【クティータ地方】で得た力は、言ってみれば、無料配布していたティッシュを手に入れたようなものだ。
 鼻をかむくらいには役に立つが大きな力にはならないのだ。
 それだけは自覚しなくてはならない。
 まだまだ、成長していかないとこのセレークトゥース・ワールドでは通用しないのだ。