吟侍は、
「何をボーッとしてるんだ?みんな、こういう様にルールを変えてみてくれ。おいらがチェックして、ルールとして成立するようにすっから。慣れてきた所で【クティータ】を固めてそれぞれ遊ぼう」
 と言った。
 吟侍達はかつて無いくらい楽しい修業というのを体感していくことになる。
 修業と言えば苦しいというのが相場だが、【クティータ地方】での【クティータ遊び】は明らかに楽しい。
 苦しく無い。
 楽しくて、なおかつ信じられないくらいのスキルアップをする可能性のあるこの修業はいつまでもやっていたいくらいのものだ。
 【クティータ地方】を見てみるとパラパラと他の存在も来ているが、吟侍達の様な切実たる思いで来ている者は見あたらない。
 みんな、【クティータ】と遊ぼうと思って来ているのだ。
 そういう意味では、セレークトゥース・ワールドの住民達は強さに対してガツガツしていない、おおらかな性格であると言えるのかも知れない。
 吟侍達はたっぷり遊びを考えて、それから、【クティータ】の光を集めて、【クティータ】をたくさん作っていった。
 そして、出来た【クティータ】達と思う存分遊び倒すのだった。
 時の概念が破綻しているので、どのくらいたったか解らないが、現界の時間だったならば、かなり長い時を【クティータ】達と遊んだ事になるだろう。
 結果、遊びのオリジナルを多く提供した吟侍が97、女性陣達が平等に8つずつの【クティータ】に気に入られ、それぞれ自身の力として溶け込んで来てくれた。
 結果、生身のままでも最弱の那遠でさえ、現界であれば、銀河系を揺るがす程のパワーを引き出せるようになっていた。
 那遠はただの人間である。