だが、強制的にひれ伏されてしまったら――
 答えを出すことなく、屈服させられるかも知れない――
 吟侍はその事に対して強く恐怖を感じた。
 吟侍は、
「あんたら、おっかねぇな」
 と言った。
 これは正直な感想だった。
 勝てるイメージが浮かばない相手。
 それが、アルフォンシーナ姫のストーリーに出てくる魔女達だった。
 魔女の一人が
「ちょっかいをかけて来なければこちらも何もしない」
 と言った。
 吟侍は、
「そうだな。今は全くあんたらに勝てる気がしねぇや……」
 と答えた。
 それが精一杯だった。
 魔女達はその後、アルフォンシーナ姫を攫った。
 そして、隠れていた吟侍の前に現れ、
「この娘の顔が見たかったのだろう?」
 と言った。
 吟侍の思惑は魔女達にはお見通しだったのだ。
 吟侍は、黙ったまま、アルフォンシーナ姫の特徴を観察した。
 だが、気持ちとしては屈辱感でいっぱいだった。
 施しを受けた――
 その印象が強かったからだ。