このままでは埒があかないので、誰かが、城に忍び込んでアルフォンシーナ姫の特徴を見てくるという事になった。
 吟侍かレスティーが確認すれば答えの力でイメージを共有する事が出来るが、レスティーに技量では忍び込むのは無理なので、吟侍が一人で見てくるという事になった。
 忍び込むと言えば、忍者だ。
 忍者と言えば、吟侍の義兄、芦柄 琴太(あしがら きんた)と一緒に土の惑星テララに居るはずのくのいち、野茂 偲(のも しのぶ)が居る。
 彼女の忍びとしての力を借りようと思って、ハイパーダウンロードという力を使う。
 これは、吟侍があらかじめ、ルフォス・ワールドに登録しておいた仲間の力を一時的に借りることが出来るという力だ。
 偲は、惑星テララに立つ前に、ルフォス・ワールドに登録してくれたので、彼女の力を使う事が出来るのだ。
 だが、吟侍は、
(あれ?……)
 と、何かを感じたようだった。
 偲のパワーから、1番の化獣、ティアグラの気配を感じたのだ。
 琴太達の冒険でも何かあったのかと少し、心配になった。
 琴太達の冒険では、偲はティアグラの傀儡として、敵に回ってしまっている。
 しかも、ティアグラはクアンスティータを恐れ、自身の所有する宇宙世界、ティアグラ・ワールドに琴太達ごと引きこもってしまっている。
 そのため、吟侍達には、琴太達の置かれている状況が解らなかった。
 また、義弟の芦柄 導造(あしがら どうぞう)の事は認識出来なくなっている。
 彼のパーティーもやはり、クアンスティータを恐れる死の回収者ファイシャにより、存在しない事になってしまう宇宙世界、抜回へと引っ込んでしまっているのだから。
 そして、最愛の恋人、カノンのパーティーもまた、8番の化獣、オリウァンコとの戦闘中であり、カノンだけは、第一側体、クアンスティータ・トルムドアにより、トルムドア・ワールドへ連れ去られている。