リズムも何もかもめちゃくちゃで不格好なダンスしか披露できなかった。
 恋人のカノンと結婚するようになったら、社交界デビューなどもする可能性があるので、ダンスは覚えて置きたかったが、独特のリズムを持つ吟侍に合わせられる女性は滅多にいないと言える。
 不格好なダンスを見ていたソナタは、
「見ているこっちが恥ずかしくなるわ……」
 と言った。
 女性陣達は全員、苦笑した。
 多少、予定外な事もあったが、吟侍達は一つのヒストリーエリアを体感した事にはなった。
 ポイントカードのようなものが現れ、ポンっとシェリル姫のエリアのスタンプが押されたのだった。
 体感してみた結果、やはり、今の状態のままでは、ヒストリーエリアを回るというのは自殺行為であるというのは否めなかった。
 これからの事も含めて、吟侍達は相談する事にした。
 吟侍は、再び、QP(クアンスティータ・パスポート)を使って、ショップエリアにある【接客レストラン】の内の1軒、【ふんわりふわふわ】に連絡を入れた。
 今度は、女の子達を呼ぶのではなく、無人ならぬ無存在ルームをチャーターした。
 予約を入れてすぐに、球体が現れた。
 今度は中に誰も居ない。
 回復アイテムだけは注文していたので、その中で回復を兼ねて話し合う事にした。