他の女性陣も賛成し、城下町を見て回る事にした。
 城下町には、英雄達も多く居た。
 それぞれが武勇伝を自慢していたが、このシェリル姫のエリアでの英雄達は、力不足のため、シェリル姫の影に勝てないという設定になっている。
 テーマ上は引き立て役という事になるだろう。
 だが、その気配からも英雄達の力はただのかませ犬とは到底思えない程、強大な気を持っている者が多数いた。
 もっともそういう連中は自慢などしていなかったが。
 自慢しているのはもっぱら、腕に自信が無く、ハッタリで自分を大きく見せているようだが、この町では相手にされていない。
 恐らく、そういう輩が、化け物を雇い、シェリル姫の影と共倒れをしたのを良いことに、シェリル姫に求婚し、【ルリェシ】と化したシェリル姫に食い殺される役割をもっているのだろう。
 そういう意味では鷹の爪を隠している英雄達よりは、必要な人材であるのかも知れない。
 とは、言え、やはりタメになる話を聞けるのは、力を隠している実力者の方だ。
 吟侍達は、エセ英雄達にはかまわず、本来の力を隠して大人しくしている者達に話かけ、話を聞くことにした。