それに怒り、クアンスティータは崩壊寸前にまで破壊して回ったとも聞いていた。
 それは、ある意味、先に手を出したのが悪いとも取れる。
 吟侍がセレークトゥース・ワールドに行くと言い出した時から、ステラの中でもクアンスティータに対する思いが少しずつ変わっていったようにも自分自身で感じていた。
 そんな事を考えているステラに吟侍は、
「スーちゃん、何か欲しい物でもあんのか?」
 と聞いてきた。
 ステラは、首を振り、
「ううん、ただ、ちょっと見て回って見たいかな……なんて……」
 と答え、自分の発言にビックリした。
 今まで、存在を賭けてギリギリの戦いをしてきた自分が、何故?とも思ったが、自分の行動に疑問を持ち始めていることにも薄々気づき始めていた。
 今までは失った仲間達の仇として、クアンスティータを見てきたが、このクアンスティータはまだ、破壊行為を行っていない。
 仇である存在はまだ、何もしていない。
 何が正しくて、何が正しくないのかが解らなくなってきたのだ。
 吟侍はそんな彼女の気持ちを知ってか知らずか、
「そうだな、少し、考える時間ってのも必要かもな。とりあえず、町ん中回って見て落ち着ける所探して、休憩すっか」
 と言った。