だが、このセレークトゥース・ワールドにおいては、その辺にいる様な一般キャラクターにもこれだけの力を誇っている存在がいるのかと恐怖を覚えた。
 偽者にも驚愕していたが、偽者と本物ではまるで違う。
 本物を見てしまった後では偽者など、紛い物にも満たないと言える。
 その戦闘力に脅威を感じた吟侍だが、同時にある答えも導き出した。
「手を出すな、みんな。手を出さなければ安全だ、こいつは」
 とみんなに見解を伝える。
 翼と三本脚を持つ、この怪物は、森の警察官のような存在と言える。
 名前は、【ルウファ】。
 暗殺者はいきなり攻撃を仕掛けるので危険な存在として、排除したのだ。
 【ルウファ】によって森の秩序は守られているらしい。
 黙ってみていると、
「ファーッ」
 という鳴き声は放って飛んでいった。
 恐らくは、次なる無法者を始末しにいったのだろう。
 エカテリーナは、
「な、何だったんじゃ、今のは、せっかく妾がリベンジしようと思っておったのじゃが、これでは、怒りを何処に向けてよいのやら……」
 と言ったが、内心、少し、ホッとしていた。