01 クアンスティータという化獣(ばけもの)


 芦柄 吟侍(あしがら ぎんじ)は女性陣達に答えの力でさぐったクアンスティータという化獣(ばけもの)についての印象について話す事にした。
 現在集まっている女性陣はソナタ・リズム・メロディアス第六王女
 ステラ・レーター
 フェンディナ・マカフシギ
 エカテリーナ・シヌィルコ
 片倉 那遠(かたくら なえ)
 レスティーの6名だ。
「おいらが感じたクアンスティータに対する印象だけど、どんな化獣かを別に例をあげて説明したいと思ってる。だけど、説明しきれるかどうかちょっとわかんねぇけどな」
 そう、告げる吟侍にソナタは、
「なるべく解りやすく頼むわよ。正直、クアンスティータと言われてもまだ、実感ないんだから」
 と言った。
「解ってる。おいら自身も半信半疑に近いイメージだ。それで、例を考えたんだけどさ、例えば、そうだな――年齢が一つ違いの兄弟がいたとする。年はそうだな――てきとーに11歳と10歳の兄弟で良いか。この条件で弟が兄の年を越えるにはどうしたら良いと思う?もちろん、兄が死ぬとかは無しでだ」
 この質問に対し、エカテリーナは、
「兄が光速か、それ以上のスピードで移動し続ければ良いのではないか?生命体とは基本的に光速に近くなれば時の流れが遅くなるはず……」
 と答えたが、吟侍は首を横にふり
「それだと、更に時間が必要だろ?そうじゃなくて、11歳と10歳の現在の状態を変えるんだ。数はどうでも良いんだが、そうだな――例えば、兄の二年間と弟の五年間を共通の時間として組み替えるというのはどうだ?それならば、兄は通常に11年間生きていたから11歳だが、兄が産まれた最初の一年ば産まれていないとして、弟はその後の10年間を25年生きた事になる。そうなると兄は11歳に対して弟は25歳生きた事になる。倍以上、成人も越える事になる」
 と言った。