だが、見たところ、セレークトゥース・ワールドは、クアンスティータ同様にまだ、形作ったばかりという状況だった。
この宇宙世界はこれから何色にも染まっていく。
誠意を持って接すればとても素晴らしい宇宙世界になるだろうし、悪意を持って接すれば絶対的な敵意の宇宙世界へと染まっていくだろう。
つまり、これに上手く関わる事が出来たら、平和的な方向に進むのではないかと思っていた。
吟侍は答えの力でこの宇宙世界の特性を調べた。
答えの力を持ってしても全体を見ることは出来なかったが、僅かに解ったイメージはこの宇宙世界は超巨大なショッピングモールのような所が出来つつあるという事だ。
お店があるという事は何かを売れるという事になる。
試しに店を開いてみるか……そう思った。
だが、吟侍はクアンスティータの宇宙世界の通貨を持っていない。
また、クアンスティータの宇宙世界の中ではルフォスの所有する宇宙世界、ルフォス・ワールドにアクセスする事は出来ない。
となれば、持ち寄る物がない。
売れる物は何も持っていない――いや、たった一つある。
吟侍自身の生体データだ。
自分の生体データを元手に、クアンスティータの宇宙世界で店を出そうと結論づけた。
吟侍は辺りを見回す。
まだ、カオスの様な状況で、店らしいものも不確定、不完全な状態になっている。
が、不完全ながらも店を出している一店舗に目をつけ、そこに向かった。
「いらっちゃいまちぇ……」
たどたどしい言葉で店員らしい存在が出迎える。
「えーっと、この場合、質屋かな?――質屋を探してるんだけど、どこか知らないかな?」
「しちやってなんでちゅか?」
「えーっと、おいら自身のデータを売りたいんだけど、買ってくれるところとか知らないかなって事なんだけど?」
「かう?」
「そう、買う。あ、おいら、芦柄 吟侍ってんだ、よろしく」
「あたちは―――でちゅ」
と店員は答えた。
どうやら、まだ、名前は無いようだ。
それだと、不便なので、吟侍はその子に仮の名前をつける事にした。
「そうだな、名前がないと不便だな、おいらがつけて良いか?うーん、【ぴょこたん】なんてのはどうだ?なんとなく、そんなイメージだ」
普通の人間がそんな名前をつけられたら怒りそうなものだが、店員は気に入ったのか、喜んだ。
どうやら、【ぴょこたん】で良いらしい。
「わたちがかってもいいでちゅよ」
「そうか、じゃあ、ぴょこたん、おいらの生体データを受け取ってくれ。んでもって、【真似っこ吟ちゃん】という商品を作って欲しい、パートナー――えーっと、共同経営者にならないか?」
「よくわからないでちゅがいいでちゅよ」
「決まりだな、よろしく。一緒に店を大きくしていこう」
と言い、吟侍はぴょこたんと握手をした。
この宇宙世界はこれから何色にも染まっていく。
誠意を持って接すればとても素晴らしい宇宙世界になるだろうし、悪意を持って接すれば絶対的な敵意の宇宙世界へと染まっていくだろう。
つまり、これに上手く関わる事が出来たら、平和的な方向に進むのではないかと思っていた。
吟侍は答えの力でこの宇宙世界の特性を調べた。
答えの力を持ってしても全体を見ることは出来なかったが、僅かに解ったイメージはこの宇宙世界は超巨大なショッピングモールのような所が出来つつあるという事だ。
お店があるという事は何かを売れるという事になる。
試しに店を開いてみるか……そう思った。
だが、吟侍はクアンスティータの宇宙世界の通貨を持っていない。
また、クアンスティータの宇宙世界の中ではルフォスの所有する宇宙世界、ルフォス・ワールドにアクセスする事は出来ない。
となれば、持ち寄る物がない。
売れる物は何も持っていない――いや、たった一つある。
吟侍自身の生体データだ。
自分の生体データを元手に、クアンスティータの宇宙世界で店を出そうと結論づけた。
吟侍は辺りを見回す。
まだ、カオスの様な状況で、店らしいものも不確定、不完全な状態になっている。
が、不完全ながらも店を出している一店舗に目をつけ、そこに向かった。
「いらっちゃいまちぇ……」
たどたどしい言葉で店員らしい存在が出迎える。
「えーっと、この場合、質屋かな?――質屋を探してるんだけど、どこか知らないかな?」
「しちやってなんでちゅか?」
「えーっと、おいら自身のデータを売りたいんだけど、買ってくれるところとか知らないかなって事なんだけど?」
「かう?」
「そう、買う。あ、おいら、芦柄 吟侍ってんだ、よろしく」
「あたちは―――でちゅ」
と店員は答えた。
どうやら、まだ、名前は無いようだ。
それだと、不便なので、吟侍はその子に仮の名前をつける事にした。
「そうだな、名前がないと不便だな、おいらがつけて良いか?うーん、【ぴょこたん】なんてのはどうだ?なんとなく、そんなイメージだ」
普通の人間がそんな名前をつけられたら怒りそうなものだが、店員は気に入ったのか、喜んだ。
どうやら、【ぴょこたん】で良いらしい。
「わたちがかってもいいでちゅよ」
「そうか、じゃあ、ぴょこたん、おいらの生体データを受け取ってくれ。んでもって、【真似っこ吟ちゃん】という商品を作って欲しい、パートナー――えーっと、共同経営者にならないか?」
「よくわからないでちゅがいいでちゅよ」
「決まりだな、よろしく。一緒に店を大きくしていこう」
と言い、吟侍はぴょこたんと握手をした。