オリウァンコは、
「うぐわぁあぁぁぐわぁあぁぁあぁっ……」
 とうめきだした。
 自分が何をされたのか理解出来ないようだ。
 化獣である自分が人間ごときに負ける筈がない。
 そう思っていた過信とユリシーズ達七英雄が協力してひねり出したたった一回きりの最大の力が届かなかった差を一挙に縮めたのだ。
 神話の時代の事を書かれた絵本、【神御の絵本】と【悪空魔の絵本】にはこう書かれている。
 化獣達は強力で神御や悪空魔達では単独では決して勝てなかった。
 だが、決して、協力しあわなかった化獣達に対し、神御や悪空魔達は協力して戦った。
 それが一因となり、神御や悪空魔は、化獣を倒したと――。
 そう、計らずも神話の再現という事になったのだ。
 倒したのは神御や悪空魔では無く、人間ではあったのだが。
「ぎあぁぁぁぁぁぁぁっ」
 という断末魔をあげ、オリウァンコの身体が消滅していく……
 ジャンヌは、
「か、勝ったのか?」
 と言った。
 自分達が化獣を倒した事が今でも信じられないからだ。