だからこそ、どんなに苦戦しても勝ち残り、先に突破した者が居ても、他のメンバーが突破してくるのを待っていたのだ。
 全ては、この時のためにだ。
 テセウスは超越進化の能力をジークフリートに送り込む。
「ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅっ……」
 ジークフリートに信じられないくらいのダメージが与えられた。
 だが、ジークフリートはこれに耐えねばならない。
 そして、ジークフリートは、能力預金から通常では出せない力を下ろす。
 テセウスの超越進化はそのための布石だった。
 そして、その下ろした力をアーサーの成立言霊の力で、増殖させ、それをユリシーズに定着させる。
 ユリシーズは、七化身最強の紫の化身体となり待ちかまえていた。
 ユリシーズに超特殊能力が付与されて、彼の力が途轍もなく跳ね上がる。
 ユリシーズに付与された超々特殊能力の名前は、【届かなかったはずの一撃】だ。
 この力は本来であれば、全く届かないはずのパワーを様々な法則違反、犯則技を組み合わせて一時的に作り出すという力だ。
 その力は――
 オリウァンコが完全に油断していたというのもある。
 それ以外にも様々な要素が重なって、オリウァンコに致命の一撃を与えた。