七英雄達は、ゼルトザームとの修業の最中にゼルトザームから言われていた事がある。
 それは、
「うーん……オリウァンコさんの刺客に対してはあなた方はかなり有利に戦う事が出来るかもしれませんが、オリウァンコさん自身に対してはどうですかねぇ……あの方も一応、化獣ですからねぇ。クアンスティータ様から見れば鼻くそのような……おっと失礼しました失言でしたね、でも、意識する程の相手では完全にないのは確かですけどね」
 という言葉だった。
 クアンスティータは確かに強い、凄すぎる――だが、現実味がまるでない上のまた上の存在から見たものの見方など、七英雄達には全く関係ない。
 問題は七英雄達の力がオリウァンコに届くかどうかだ。
 ゼルトザームははっきりとは肯定しなかったが、ニュアンス的に敵わない――そう、言いたげな言葉だった。
 ゼルトザームの意見が絶対という事は無い。
 だが、それでも、これから何かを変えないとオリウァンコには勝てない――それだけは確かだった。
 オリウァンコは、
「どうしました?顔が青ざめているように見えますねぇ。さっきまでの根拠のない自信はどこへ行ったんです?泣いて謝るなら10分くらいなら、言い訳のための延命は許可してあげなくもないですよ」
 と言った。
 勝ちを確信した態度だ。