そして、それはカノンが引き出したものだと言うことも理解している。
 トルムドアは、
「すごいすごい、カノンママ」
 と言った。
 それに合わせる形で、招待客達も
「ブラボー」
「アンコール」
「素晴らしい」
「最高ーっ」
 等の声が上がった。
 カノンは、
「さて、第二幕は趣向を変えまして……」
 と言って、第一幕とは別のことを描こうとした。
 今度は人間の弱さを題材にした人形劇だった。
 人間は弱いから間違えてばかり、だけど、相談したり、間違えに気づいて修正していくという事を描いた。
 そして、助け合う事も同時に描いた。
 一人一人は小さな力でも繋がる事で大きな力になっていくこともある――そんな物語を紡いだ。