王族でもあるカノンにとってパーティーというのは珍しい事ではないが、王族では無く強者が開くパーティーというのは初めての参加だった。
 招待客はカノンなど瞬殺出来る力を有した存在が殆どだ。
 みんな、現界にくれば、間違いなく、勢力図を書き換えるようなとんでもない力を持った者達だ。
 その強者達がカノンに対して、心から頭を垂れている。
 それはトルムドアによる絶対統制がしっかりしているという事の証明でもある。
 カノンに頭を下げているのは言ってみればカノンを通してトルムドアに頭を下げているという事でもある。
 カノンは、
「頭を上げてください。私はそういうつもりはありません。パーティーなんですから皆さん、楽しく過ごしましょう」
 と言ったが、招待客達は一斉にトルムドアを見た。
 いくらカノンが許可してもトルムドアが許可しなければ羽目など外せない。
 トルムドアは、
「カノンママの言うとおり。楽しくなきゃパーティーじゃないよ。みんな、今日はぶれーこーってやつだよ。さぁ、楽しもう」
 と言った。
 その言葉を切っ掛けに、招待客達は、騒ぎ出した。
 このパーティーは楽しくがルール。
 楽しまなくてはルール違反。
 だから、招待客達も楽しむ。