また、カノンはトルムドアとの会話から、クアンスティータは宇宙という単位では収まりきらない存在だという事も知った。
 トルムドアにとっては雑談のつもりで話しているのだが、カノン独自の測定法で聞いてみると、クアンスティータの所有する宇宙世界はどれも他の宇宙世界よりも遙かに大きい事が解った。
 だが、そのクアンスティータの宇宙世界もそれぞれのクアンスティータにとっては自分の部屋の様な物の感覚で捉えていた。
 つまり、クアンスティータの所有する宇宙世界よりも大きな単位が存在するという事でもあった。
 世界他外(せかいたがい)――無限にあった宇宙を包み込むもっと大きな単位をそう呼んでいた。
 さらにその上の単位も存在し、それを偉唯位場(いゆいば)と呼び、その更に上を何抜違至(かぬいし)と呼び、クアンスティータはそれぞれ24ずつ所有しているというのだ。
 クアンスティータと関わると更に上の表現がどんどん顔を出してくる――これはその内の一つと言えた。
 発想が、宇宙など、遙かに大きく飛び越えてしまっている。
 トルムドアに聞かなければ、人間の知識では決してたどり着かない領域と言えた。
 クアンスティータは思っていたよりも更に奥深い存在で有ることを再確認した。