また、クアンスティータ自身の誕生のバランスを崩した第七本体クアンスティータ・テレメ・デという存在が如何に巨大な力を持っているかも再確認した。
 第十二側体から第十七側体まではこの(クアンスティータ・)テレメ・デを眠らせるために存在しているらしい。
 そのようなトルムドアの話を聞いていると、同じクアンスティータでも意見がバラバラに分かれている印象を受けたカノンは同じ存在なのだから、せめて、気持ちを一つに出来ないかという事を持ちかけた。
 側体が本体の保護、サポート、監視、封印を目的としているのであれば、その側体達の意見を統一する事は出来ないかと考えたカノンは、全ての側体とコンタクトを取れないかとトルムドアに聞いて見た。
 するとトルムドアは元々、カノンの生体データを他のクアンスティータに送っていた関係で、全ての側体とアクセスする事が出来るという事を言っていたが、
「危ないよぉ~カノンママ」
 と心配した。
 トルムドアが言うには、このトルムドア・ワールドに各側体クアンスティータとアクセス出来るポイントがそれぞれ点在するらしいが、それはトルムドアにとっても管轄外となっているらしい。
 トルムドア・ワールドがカノンにとって安全なのは、それはトルムドアの目が届いているからだ。
 メインストリートから外れると所有者であるトルムドアの目も届かなくなる。
 カノンにとって危険な存在が現れないとも限らない事を心配しているのだ。
 だが、他の宇宙世界に行かずともこのトルムドア・ワールドの中で全ての側体とコンタクトが取れるというのであれば、カノンにとっては都合が良いという事でもある。
 カノンとしても退くわけには行かない事だった。
 カノンは次の目標が決まった。