その時、
「だ、大丈夫?」
 という声と共に俊征が現れた。
 後ろには榮一郎も一緒だ。
 榮一郎は清めの塩を持ち出し、
「悪霊退散」
 と言って、紙に振りかけた。
 すると、紙から
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ……」
 という声が響き渡り、燃えだした。
 バチバチバチバチ……
 という音と共に、紙は燃え尽きる。
 香月は、
「お、お化けはどうなったんですか?」
 と初対面の榮一郎に聞いた。
 榮一郎は、
「これは、一部だ。呪いの本体じゃない。本体を探さなくてはならない」
 と言った。
 かなり焦っている表情だった。
 それだけ、事態が深刻な方向に向かって進んでいるようだ。
 榮一郎は、辺りをキョロキョロし、安全を確保すると、
「状況が知りたい――手短に、今まであったことを話してくれ」
 と玲於奈と香月に聞いた。