俊征は、
「そ、それがもし、本当に【パンドラ】に関することなら榮一郎さんに聞いた方が良いかも知れないです。でも、榮一郎さんは大学生だから、理由も無く高校の敷地には入れないから、自分達で情報を集めるしかないかも知れないです」
 と言った。
 香月は、
「私達に捜査しろって事?」
 と聞いた。
 俊征は、
「そ、そうです。確証を持てないと榮一郎さんも動けないので……あの……偽物の【パンドラ】もいるみたいで、本物を真似て適当に噂を流しているだけっていうか……だから、全部の案件に対応出来なくて、本物だっていう確証がないと榮一郎さんも動けないっていうか……」
 と言った。
 玲於奈は、
「そうだね。確かに本物だっていう確証がないといちいち動いていられないもんね」
 と同調した。
 俊征は、
「と、とりあえず、榮一郎さんに、捜査のポイントとか聞いてみるよ。そのポイントをおさえたら、多分、栄一郎さんも相談を受けてくれるかも知れないし」
 と言った。
 自分にも多少、霊能力があるとは言えなかった。
 二人は【パンドラ】を倒したという榮一郎に期待しているのであって、自分ではないと思っているからだ。
 俊征は放課後、早速、榮一郎に会って事情を話した。
 残念ながら、榮一郎の方では別の【パンドラ】関係だと思われる事件を追っていて、今は手が離せない状態だったが、それでも、いくつかの見極めのポイントなどを話してくれた。