実は、はっきりと決まっていなかったのだ。
 二人とも緊張で次の約束をしている余裕が無かったのだ。
 そのまま、分かれてしまったのだ。
 それを察した、香月は、
「しょうがないなぁ……今時、小学生でももう少しマシだよ。仕方がない、次は私も付き合ってあげる。ある程度したらフェードアウトするから、後は二人で頑張るのよ」
 と言った。
 途中までデートをエスコートしようというのである。
 そんな話をしていると、背後から誰かが声をかけてくる。
 玲於奈と香月の友達、船守 綾子(ふなもり あやこ)だった。
 玲於奈と香月は美人だが、どちらかというとおとなしめな感じの美人だが、綾子は派手なタイプの美人と言えた。
 それだけに男性経験も豊富だった。
 人の心が読めると豪語していて、誰が誰を好きというのは綾子に聞けばほぼ100パーセントの的中率で当たるらしい。
 綾子は、
「どうしたのお二人さん。恋の相談?なら私も混ぜて」
 と言ってきた。
 玲於奈は、
「じ、実は……」
 と話しかけようとするが、それを香月が制し、
「実はねぇ、この子、ストーカーにあっててさぁ」
 と適当な話をして、お茶を濁す事にした。