だが、落ちたはずのフライドチキンが何処にもない。

フッと見ると、石棺が少し大きくなっていくように見えた。

もしかして、石棺が食べたのかな?と思った亮太はリュックに入れていたお菓子を石棺の隙間に放り込んだ。
やっぱり、石棺のところで食べ物が消えていた。
そして、少しずつ、石棺が大きくなった。
「おもしれー」
亮太は面白がって石棺にどんどん食べ物を放り込んでいったが、段々大きくなる石棺を見ていると次第に気味が悪くなり、物置から出ようと石棺に背を向けた。

シャーッ!!

そんな音がしたかと思うと…

亮太という一人の人間は陰も形も無くなっていた。

彼もフッと消えたのだ。

「何やってんだよ、亮太ぁ」

大介が亮太の行った物置の方に近づいて来た。
いつまで待っても戻って来ないから呼びに来たのだ。
「そこか?」
物置が半開きになっているのを確認した大介は物置に近づいた。

シュッ!