4 石棺の中

浩紀はアパートに帰ってから、しばらく、小さな石棺を眺めていた。

ずっと考えていた。

羽住は何でこんなものを残して死んだのだろう…

羽住は祥吾の事をどう思っていたのだろう…

出会った時は吐き気がするくらい嫌いだと言っていたのに…

そんな男と婚約、ついには命を落とすという人生だった。

辛かったろうに…

何の救いもない…

彼女の薄幸な運命を悲しみ、涙が出た。

しばらく石棺を見ていると何となくそれが妙に気になった。

そして、少しいじりだした。

すると、カコって音がして石棺の中が少し開き、中がのぞけた。
「!うぁ…!!」
中を覗いた浩紀は思わず、投げてしまった。