03 ヘラクレス・テバイVS八化身 ザックリ


 七英雄の1人、ヘラクレス・テバイと戦う事になった八化身の名前はザックリという。
 ザックリの力は、存在を曖昧にする事だった。
 存在している、していないの境界線をゆらゆらと変化していて、その境界線を境に攻撃が当たったり、当たらなかったりする。
 ザックリはその境界線を行き来し、自身の攻撃を当て、相手であるヘラクレスの攻撃は当たらないようにする力の持ち主だった。
 対するヘラクレスの力は7番の化獣ルフォスの宇宙世界で身につけた超剛力を誇る第三の腕とゼルトザームとの特訓で身につけた女体分裂の二つだ。
 パワー重視とスピード重視という違いはあるが、どちらの力を使うにも、基本的には猛ラッシュを主体としている。
 勢いに任せてそのまま勝利するというのを必勝パターンとしている。
 ザックリとの戦いも同じように猛ラッシュと行きたいところなのだが、ヘラクレスの攻撃が当たらない。
 ザックリの身体を突き抜けてしまうのだ。
 つい、ヘラクレスも、
「この野郎……幽霊みたいにフラフラと……」
 と愚痴をこぼしてしまう。
 どんなに強大なパワーを持ってしても、攻撃が当たらないのでは意味がない。
 スピードでと思い女体化して分裂して攻撃してみるがやはり当たらない。
 持てる力を駆使しても攻撃が当たらないので、イライラが募る。
 だが、敵の攻撃はヘラクレスに確実にヒットし続けている。
 幸か不幸か、攻撃力はヘラクレスにとっては大したことがない。