ジャンヌは目の前の相手を心の底から軽蔑している。
 ミクスの方はどうやって従順にさせようかを考えている。
 ジャンヌは不思議な羽衣を使って衣をミクスの顔に押し当て窒息させようとするが、ミクスの強引な力でビリビリに引き裂かれた。
 ジャンヌは、
「ちっ」
 と舌打ちする。
 どうやら、不思議な羽衣では勝てそうもない。
 切り札である【森羅万象陣(しんらばんしょうじん)】の出番が必要になりそうだ。
 また、ジャンヌは、幻妖斉(げんようさい)との戦いで、彼が使用する【森羅万象盆(しんらばんしょうぼん)】も受け取っている。
 【森羅万象陣】は地面に紙を敷き、その上に砂でイラストを描き、【森羅万象盆】はそれがお盆になって居て、同様に砂でイラストを描く事でそのイラストと同じ変化が実際に起きるという力だ。
 【森羅万象盆】の方は今回使用するのは初めてだが、同種の力であるため、感覚としては、しっくり来る。
 二つの【森羅万象】を駆使して、ミクスを迎え撃つ事にした。
 ミクスは、
「なんだ?お絵かきかぁ?」
 と言った。
 ジャンヌは、
「片方は、あんたの仲間だった爺さんの力だ。仲間なら、それくらい把握しておけよ」
 と返した。