それは、化身体を融合させる時、9名の内、2名を一緒に融合させたからだ。
 8が好きなオリウァンコは無理矢理にでも8にしたがっていたので、9名居た最強の部下は8名にさせられたのだ。
 優秀な部下の数を減らしてまで8にこだわるオリウァンコの性質は異常とも言える。
 だが、それは、神話の時代より最弱の化獣と蔑まされて来たオリウァンコの固執だった。
 8という数字を最強に――それが、オリウァンコの強い執念でもあった。
 そのため、最強と呼ばれる存在には強い執着があった。
 最強と言えば、13番の化獣――クアンスティータだ。
 化獣の中だけに限らず、何処へ行っても最強の座が全く揺るがない。
 それ故、神や悪魔がその誕生を極端に恐れていた。
 クアンスティータに出しゃばられたら神や悪魔の権威は地に落ちるからだ。
 だが、とうとう、生まれてしまった。
 神話の時代に生まれなかった最強の化獣が――
 生まれてしまったら、全てが終わりだとされて来た、クアンスティータ――、実際に生まれて見るとそれ以上の脅威を感じさせる存在だった。
 まだ、何もしていないのに強烈過ぎる存在感を醸し出している。
 あらゆる存在がクアンスティータを恐れ、右往左往しているのをオリウァンコも目の当たりにしている。
 そんなオリウァンコもその例に漏れない。
 どうしようもなくなって、一度は全てを諦めた。