01 オリウァンコの居城へ


 七英雄達がそれぞれ、7つの扉を突破した――
 その情報は自らの居城にいる8番の化獣(ばけもの)、オリウァンコの耳にも入ってきた。
 元々、オリウァンコは7つの扉に用意した刺客達の中で意に添わない者は自らが始末していた。
 そのため、七英雄達が居城に向かってくるのも既に理解していた。
 オリウァンコは、
「八化身(はちけしん)、後はお前達にかかっている――奴らを迎え撃ちなさい」
 と命令した。
 八化身という名前を聞いたら七英雄のリーダー、ユリシーズ・ホメロスは不愉快に思うだろう。
 彼の切り札の名称は七化身(ななけしん)なのだ。
 聞いているとまるでセットのように思えてしまう。
 オリウァンコの方の八化身にもちゃんと意味はあった。
 オリウァンコには最強の9名の部下が居た。
 その9名をオリウァンコが使える8つの化身体(けしんたい)と融合させているのだ。
 そのため、八化身と呼ばれているのだ。
 名称としては、化身体を使えるオリウァンコの方が正式と言えるだろう。
 化身体は化獣を中心とした超越的な存在が自身の身体を傷つけたくない時に代わりの身体として使うものの事を指すのだが、ここで、一つ疑問が残る。
 オリウァンコの最強の部下は9名居た。
 なのに八――化身だ。