秘奥曲歌以外にも次々と新情報をただの雑談から得られているので、カノンにとっては決して無駄な時間とは言えなかった。
 クアンスティータを理解していく上では避けては通れない事の一つととらえていた。
 なので、積極的にトルムドアや美架に聞いては見たものの、あんまり、この二名が気前よくポンポン話すものだから、カノン自身も整理仕切れなくなっていった。
 それだけ、膨大な情報を得られたという事になる。
 それだけ、得てもまだまだ、クアンスティータには隠された秘密が存在し、きりがないようにも思えた。
 正に、クアンスティータは途方もない【量】を司る存在と言えた。
 話も弾みに弾んだので、ゆっくり進んでいた道案内も気づいたら目的地の少し手前まで来ていた。
 美架は、
「もう少しだよ」
 とカノンに言った。
 カノンはいよいよねと思った。
 情報収集はそこまでと区切って、今度はどんな事が来ても冷静に対処できるように心構えをする事にした。