現在、向かっている【あそこ】はトルムドアと美架だけが解っていて、カノンは見てのお楽しみとして、内緒にされている。
 つまり、着いて見るまで何のことか解らないのだ。
 着こうと思ったら、トルムドアは一瞬で、たどり着かせる事も可能なのだが、道中を楽しみたいのか比較的、ゆっくりと案内していた。
 確かに、色んなものを紹介されてそれらの全てが珍しく映った。
 発明家でもあるカノンにとっては、好奇心をそそられる案内でもあった。
 移動中の話も興味を惹かれるものが多かった。
 例えば、秘奥曲歌(ひおうきょっか)と呼ばれる歌曲の話だ。
 秘奥曲歌は究極の歌曲とされていて、第六本体クアンスティータ・レアク・デや第七本体クアンスティータ・テレメ・デを眠らせる効果があるとされている。
 基本的には、究極の力は第五本体、クアンスティータ・リステミュウムとされ、それを遙かに超える力を持つとされている第六本体と第七本体は眠らせておく事がベストとされている。
 究極以上の力は使う必要が無いという考えだ。