悪鬼とは表現したが、その姿はドラゴンの様だったり、巨大魚のようだったりと様々な姿をしている。
 ゼルトザームとの修業の最中、最初に成功したのが悪鬼のような姿だったため、セカンド・サイトの悪鬼と名付けたのだ。
 その後、色んな存在を作り出せると解ったが、ユリシーズは名称を訂正しなかった。
 あくまでも最初に見た印象から、悪鬼と定義づけた。
 セカンド・サイトの悪鬼はユリシーズが瞬きすると一瞬消える。
 人間である以上、瞬きは避けては通れない。
 そこがセカンド・サイトの悪鬼の弱点とも言えた。
 敵にトドメを刺す時は、見ていなければならないのだ。
 だが、上手く付き合えば、相当強力な力と言えた。
 ユリシーズのイメージが作り出す化け物(悪鬼)により、ブルンベルクが用意した動く遺体は蹴散らされていった。
 また、視界の範囲に収まれば、作り出せる悪鬼は1体である必要はない。
 複数の悪鬼を作り出し、ついには、ブルンベルク自身をもぶちのめした。
 こうして、7つの関門を突破したが、ここまでくるまではあっという間な印象があった。
 それだけ、全く手こずらずにユリシーズは勝ち上がって来た。