第2の関所には、エンツラーという男が待っていた。
 エンツラーの力は、真似だ。
 敵の動きを真似る事を得意とした。
 当然、エンツラーはアーサーの動きを真似した。
 アーサーが気の粘土をこねたらエンツラーも気の粘土をこね出した。
 クレイオブマインドはルフォスの宇宙世界で身につけた力ではあるが、これと同種の力は現界にはわりとあふれていた。
 だから、真似しようと思ったら、真似は出来た。
 ただし、クレイオブマインドはこねればこねる程、力を増す能力でもある。
 これは真似しようがなかった。
 見た目は同じ様な力でもアーサーのクレイオブマインドとエンツラーの真似では質の面で天地の差があった。
 ただ、気の粘土を雪合戦のように投げ合っただけでもその差は歴然。
 気の粘土と気の粘土がぶつかり合えば、消失するのはエンツラーの真似した気の粘土の方だった。
 気の質がまるで違っていた。
 クォリティーがアーサーの気の粘土の方が数段優れていた。
 アーサーはここに来るまでもずっと気の粘土をこね回していたのだ。
 ここへ来た時に真似ただけの気の粘土とは精度がまるで違う。
 猿真似に負けるようなアーサーではなかった。
 エンツラーもあっさりと撃破する。