オーマンは、
「おーよしよし、お前達。目の前に居る男は不味そうだが、お前達の今晩の餌だ。味わって食べるが良い」
 と言った。
 どうやら、猛獣にアーサーを食事として与えるつもりのようだ。
 アーサーは、
「やめとけよ、俺を食ったら腹壊すぜ。もっとも、簡単に食わせるつもりはねぇけどな。それよりは、大事なペットが死んじまうぜ、飼い主として、責任もって、俺にやられろよな」
 と返した。
 お互いがお互いを小馬鹿にしている。
 舌戦は互角と言えるだろう。
 だが、この戦いは口喧嘩ではない。
 実際の実力が物をいう。
 オーマンは猛獣を全てアーサーに向けて差し向ける。
 だが、アーサーは気合いだけで、猛獣を圧倒した。
 獣達は、敵わないと理解し、腹を見せて敵意が無いことを示す。
 オーマンは、
「な、なんと……」
 と言って驚愕した。
 アーサーは、
「口だけはなかなかのものだったが、実力が伴ってなかったな。んな訳で、じゃあな」
 と言って、気の粘土をオーマンの顔にぶつけた。
 気の粘土によって、オーマンは呼吸が出来ずに窒息した。
 あっさり結着がつく。
 アーサーは第2の関所に向かった。