スティードの力は、ドーピングだ。
 様々な薬を服用し、その効果で戦うタイプの戦士だった。
 ガイフォードとの戦いを見ていたスティードはジークフリートがさっさと結着をつけるタイプの相手だと判断して、ジークフリートが彼の守る第2の関所を訪れる前に、いくつもの薬を服用して肉体強化していた。
 そのまま、問答無用で襲いかかる。
 出会ってすぐの戦闘だ。
 だが、それはジークフリートにとってはありがたい事でもある。
 気に入らない奴はすぐにブッ叩くが流儀である彼は目が合ってムカつけば、即、戦うという方が性に合っている。
 ジークフリートの方もガイフォード戦で使っていた雲をそのまま移動させて来ていた。
 同じようにスティードの頭上から槍の雨を降らせる。
 スティードはもの凄い身体能力でかわすのだが、それでも降り注ぐ槍の数が多すぎる。
 地面に突き刺さった槍に進行を妨げられ動きが止まった所を串刺しにされた。
 ジークフリートは、
「二丁上がりぃ~」
 と言って、次なる戦いに歩を進めた。