ならば、このまま隙を見て狙撃させるだけと判断して、
「何を言っている?俺はこのスタイルの戦い方で1000もの敵を倒して来た」
 と嘘をついた。
 バレバレの嘘だった。
 この程度のトマホーク捌きで、1000勝も出来る訳がない。
 出来たとしても、取るに足らない敵ばかり相手にして来ただけだと判断したジークフリートはあまりにもガイフォードの実力が低いので、バトルに付き合っているのが馬鹿馬鹿しくなった。
 最初は出方を見るつもりだったのだが、茶番に付き合うのも限界だった。
 ガイフォードの上空に雲が出現する。
 もちろん、ジークフリートが作り出した雲だ。
 準備は万全。
 後は槍を降らすだけ。
 上空から無数の槍が降り注ぐ。
 それは、ジークフリートの隙を窺っていたガイフォードの頭上から襲いかかり、めった刺しにした。
 倒したガイフォードに向かって、ジークフリートは、
「何かするなら、とっととやれや。待ってるのも時間の無駄なんだよ」
 とつぶやいて、次の関所に向かった。
 結局、ガイフォードは妖精による狙撃さえ行えなかった。
 何の力を得意とするのか確認する前に倒してしまった。
 ジークフリートは七英雄一、せっかちな男でもある。
 出し惜しみしていると、力を披露する前に結着がついてしまう。
 ガイフォードは自身の力の使いどころを見誤ったという事になる。
 第2の刺客の名前は、スティードという男だった。