だが、喧嘩が百戦錬磨のジークフリートはガイフォードが何かを隠しているというのを瞬時に見抜いていた。
 何かあると理解した上で、自身の力である、槍を降らせる雲――スピア・クラウドの準備を始めた。
 スピア・クラウドは、芦柄 吟侍(あしがら ぎんじ)の心臓になっている7番の化獣(ばけもの)ルフォスの支配するルフォス・ワールドで身につけた力だ。
 今回はそれ以外にゼルトザームとの修業で身につけた新たな力も使えるようになっているのだが、今はその時ではないと判断した。
 ガイフォードの実力であれば、スピア・クラウドで十分だと思っている。
 トマホークをブンブン振り回して攻撃を仕掛けてくるガイフォード。
 その動きから見ても付け焼き刃だというのが丸わかりだった。
 チンピラが素人剣法でブンブン出鱈目にそれらしく見せているだけにしか受け取らなかった。
 ジークフリートは、
「お前、何か隠してるだろ?」
 と核心を突いた。
 ガイフォードはドキッとした。
 秘密がばれたと思ったからだ。
 だが、妖精を隠しているとは思わないはず。