ヘラクレスもまたその方法の一つを会得していた。
 彼は一点集中して、ヴィトスの核の様な部分に打撃を当てた。
 素粒子レベルからの破壊――
 それで、如何に不死身の力を持っていようと再生は不可能になるのだった。
 この世界では不死身を遙かに超える存在も多数存在する。
 不死身であるという事は武器としてはやや、不足であると言えた。
 ヴィトスも撃破した事により、残すは、1の男、クロイトのみとなった。
 クロイトも予想通り、光の力を有する特殊能力者だった。
 光の羽根による連続放射――
 光の刃による連続放射――
 光のエネルギーによる連続放射――
 どれをとっても連続放射であり、ヘラクレスにとっては、何の変化もない攻撃に過ぎなかった。
 とにかく手数で勝負という感じの勝負だった。
 ヘラクレスは多少傷つくのもかまわず突進し、クロイトも倒した。
 8戦全て、力押しというヘラクレスの体力を持ってしてようやく可能となる戦い方で勝利をおさめた。
 勝つには勝ったが、ヘラクレスにとってはつまらない戦いとなった。
 楽勝とは決して言えない。
 随分、傷ついた。