2の男の名前はヴィトス。
 やっぱり予想通り、闇の力を使う男だった。
 こうなってくると最後の1はほぼ間違いなく光の属性を持つ刺客だろう。
 パターンが読めるような相手では、今のヘラクレスを止めるに値する敵とは言えなかった。
「うるうるうぃぃぃぃぃぃぃぃっ……」
 魔族化し、攻撃力を増すヴィトスだが、ヘラクレスにとってはだから何だという状況だった。
 そんなもの、悪空魔(あくま)と戦っていると思えば何でもなかった。
 なんのひねりも無い、ただの敵――そうとしか彼には映って居なかった。
 ズドン、ズドン、ズドン。
 強烈な三撃をヴィトスにお見舞いするヘラクレス。
 だが、ヴィトスは強力な再生能力を駆使して、身体が再生していった。
 ひょっとして、不死身なのか?
 だが、ファーブラ・フィクタ星系で戦っていれば、不死身の身体を持つ相手に会う事はたまにある。
 それに不死身の敵の倒し方は結構、ポピュラーでもある。